見積

F-CONの輻射パネル導入工事の流れと見積項目

西山 大貴

九州大学工学部卒業。輻射式冷暖房「F-CON」の製品開発や国内外の熱負荷計算業務に従事。

本記事では、新築物件にF-CONの輻射パネルを導入する際の工事の流れと、各工程の見積項目をご紹介します。

リフォーム物件における導入工事は工程が大きく異なりますので、別途お問い合わせください。

F-CONの輻射パネルの導入工事の流れ

新築物件にF-CONの輻射パネルを導入する場合、下記の3段階の工程となります。

  1. 事前工事
  2. 本工事
  3. 施工後検査

事前工事

まず隠蔽部の工事を行います。スケルトン状態での事前配管として、配管、電源線、リモコン線の工事を行います。

本工事

パネル設置、室外機設置、配管つなぎ込み、配管保温・ラッキング、水張り・試運転を行います。

施工後検査

工事項目のチェックを行います。専用のチェック項目を用意し、最終確認を行います。

F-CONの輻射パネルの導入工事の見積項目

F-CONの輻射パネルの導入に必要な工事区分は以下の通りです。 

※FUTAEDAパネルの工事は建築業者による責任施工となります。
※ご希望があれば、FUTAEDAの認定施工店による工事請負も可能です。

1. F-CONの輻射パネル設置工事

工事内容単位時間(分)担当業者
搬入・組立・据付分/台60設備・空調業者

2. 室外機設置工事

工事内容単位時間(分)担当業者
搬入・組立・据付分/台60設備・空調業者
冷媒工事・真空引き
(三菱製のみ)
分/台60空調業者

3. 冷温水配管工事

工事内容単位時間(分)担当業者
室外機セット組立(壁まで) 分/台80設備・空調業者
パネル側セット組立分/台30設備・空調業者
パネル〜室外機管の配管
(配管支持含む)
分/m15設備・空調業者
三層管の保温分/m20設備・空調業者
ラッキング工事分/m20ラッキング業者
試運転・運転調整費分/系統180設備・空調業者
耐火処理(必要な場合)分/箇所10設備・空調業者

4. ドレン配管工事

工事内容単位時間(分)担当業者
VP菅分/m10設備・空調業者
VP管の保温分/m10設備・空調業者
端部処理(浸透桝など)分/箇所30設備・空調業者

5. 電気工事

工事内容単位時間(分)担当業者
電源線接続
(1次電源は建築側に依頼)
分/台30電気業者
リモコン線接続分/台30電気業者

【参考】建築側依頼事項

  • 外壁貫通
  • 単相200V 1次電源
  • 室外機設置場所の整地(土間コンクリート)
  • パネル固定下地
  • PS作成(必要な場合)

まとめ

F-CONの輻射パネルを例に、輻射パネルを導入する際の施工工事の工程・見積項目についてご紹介しました。

一般的には建設業者による責任施工となりますが、ご希望があればFUTAEDAが認定する施工店による工事も請け負うことも可能です。

輻射式冷暖房はその効果が期待されているものの、エアコンと比較して規格が未定であったり情報が乏しい現状です。

そこで、FUTAEDA株式会社では輻射式冷暖房を導入検討されている企業様へ、無料で温熱環境コンサルティングを承っております。

  • 輻射式冷暖房を検討したいが、有効活用できるかわからない
  • 輻射式冷暖房を導入したいが、どのメーカーにすべきか判断できない
  • 熱負荷計算など、事前の温熱環境設計に関する知見が無い

上記のような課題やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

自社研究施設を持ち、数値的根拠を重視して研究開発に臨む当社ならではの知見で、より良い空間づくりをサポートいたします。

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